eBayで商品を販売していると、
たまにやってくるのが「リターンリクエスト(返品リクエスト)」。
突然バイヤーから返品依頼が届くと、「どうすればいいの?」「評価に響く?」と焦ってしまいますよね。

この記事では、
eBayで返品リクエストが開かれた時の基本対応と注意点、具体的な操作手順をわかりやすく解説します。
目次
リターンリクエストとは?
eBayでバイヤーが商品に満足しなかった場合、
「Return request(返品依頼)」を開くことができます。
理由としては以下のようなものがあります:
- 商品に不具合があった
- 商品が説明と違った
- 間違えて注文した
- 気が変わった
リクエストが開かれると、
eBayから通知が届き、対応が求められます。
リターンリクエストが開かれたらどうする?対応パターン一覧
No | 対応方法 | 商品の扱い | 返金内容 | セラーの対応内容 | リスク・難易度(1~3) |
1 | 承諾(返送なし) | 商品の返送不要 | 返金(一部・全額どちらか選択可能) | 返金対応のみ(簡単) | ★☆☆(1:簡単) |
2 | 承諾(返送あり) | 商品を返送してもらう | 商品確認後に返金 | ・返送ラベルの発行 ・返送先の提示 ・返送後の確認と返金処理 |
★★☆(2:やや複雑) |
3 | 拒否(話し合い) | 商品は返送させない or 返送対応なし | 状況により変動 | ・バイヤーに連絡して交渉 (eBayの介入リスクあり) |
★★★(3:慎重な判断が必要) |
セラーは上記の対応を行うことができます。
それぞれの判断基準としては以下を指標にしてみてください。
- 承諾(返送なし)
→商品価値が低い、返品コストが高い場合 - 承諾(返送あり)
→商品の再販可能性がある場合 - 拒否(話し合い)
→明らかなバイヤーの誤解、不正・クレーム目的の場合
海外ではネット通販の返品は日常茶飯事。
日本とはスタンスが違うことはあらかじめ理解しておきましょう。
リターンリクエスト対応の具体的ステップ
step
1リクエスト内容を確認する
返品理由(商品不良/説明と違う/注文ミスなど)を必ず確認しましょう。
step
2対応方法を検討する
返品を受けるか、返金のみとするか、交渉・拒否するかを判断します。
上記の内容について、それぞれ解説していきます。
Step1: 内容を確認する

step
1eBayから「Return requested」というタイトルでメールが来るので内容を一度確認
メールは日本時間6月11日13時頃に届き
このリクエストは6月13日までに解決するようにと記載がありました。

step
2My eBayからSeller Hubのページに移行し、Orderをクリック
step
3Manage returnsに希望の返品商品が表示されるので、詳細内容を確認


Step2: 対応方法を検討する

「Accept the return」
→返送を承諾
「Offer a full or partial refund」
→全額返金または一部返金を提案する
※ここで一部返金を提案する場合は、
事前にバイヤーに連絡を取り理由を説明しておくと揉める可能性が低くなります。
ここで「Accept the return」を一度選択すると「Offer a full or partial refund」に後から変更できなくなるので、ご注意ください!
返金処理の流れ
step
1「Offer a full or partial refund」 を選択、「Continue」をクリック
step
2「Send a full refund(全額返金)」または「Odder a partial refund(一部返金)」どちらかを選択
step
3Send a full refund(全額返金)を選択した場合

step
4Odder a partial refund(一部返金)を選択した場合
事前にバイヤーにどういう理由で一部返金対応になるかメッセージを入れておいた方が揉める可能性が低くなります
バイヤーに一部返金の了承を得たのち、Offer amountに金額を入力し
「Next」をクリックしたら完了です

返品対応の流れ
step
1「Accept the return」 を選択、「Continue」をクリック
ここで「Accept the return」を一度選択すると「Offer a full or partial refund」に後から変更できなくなるので、ご注意ください!
step
2返送用ラベルを発行する

- Fedex, DHL, UPSなどの運送業者サイト経由
- SpeedPakを使用し出荷している場合、SpeedPAKセラーポータルから発行
step
3返送ラベルをeBayにアップロードする

step
4返金処理を行う
返品された商品を確認後、eBayの「Return request」画面から返金を行います。

- 全額返金(Full refund)
→ 商品が未使用かつ問題なく返送された場合
→ セラー側の過失があるケース(例:説明と違う、欠品など) - 一部返金(Partial refund)
→ 商品に使用感や破損がある場合
→ 付属品の欠品があった場合など
一部返金を行う際は、必ず返金理由を明記し、バイヤーと合意を得た上で対応するのが望ましいです。
返品商品のすり替え詐欺などもあるようですので、しっかりと内容物を確認してから返金処理を行いましょう
返品拒否の判断
step
4返品を拒否する場合の対応方法

eBayでは基本的に返品を受け入れることが推奨されていますが、
セラーが明確に定めたポリシーに沿っていれば、返品を拒否できる場合もあります。
以下のようなケースでは、返品の受け入れを断ることが可能な場合があります:
-
セラーの出品設定で「返品不可(No returns accepted)」としている
-
バイヤーが返品リクエストの期間(通常30日)を過ぎている
返品受付期間や内容はセラーが設定したReturn Policyに基づいて判断されます。
体験談:返品トラブルの実例と対応

リターンリクエストを受けたのは人生で2回目。
そして完全なるバイヤー都合かつ試着している様子で、その商品を再販できる可能性も低いため、納得できず
eBayのカスタマーサポートに連絡を取ってみました。
- 商品価格:約38ドル
- 原価:約1700円
- 重量:400g以下
問い合わせた内容
eBayカスタマーサポートご担当者様
私の返品対応がeBayのポリシーに準拠しているかどうかをご確認いただきたく、ご連絡いたしました。
私は「30日以内の返品」を受け付けています。今回、購入者から「サイズが合わなかった」という理由で返品リクエストがありました。返品には応じるつもりですが、商品は一度試着された可能性があります。
このような状況において、私は以下の対応を予定しています:
-
返品を受け付ける
-
商品が戻ってきた際に検品を行う
-
商品が試着されており、元の状態でない場合は一部返金を行う
-
元々の送料は返金しない
-
(購入者都合による返品のため)返品送料は購入者負担とする
この対応方針がeBayの出品者保護および返品ポリシーに沿ったものであるか、ご確認いただけますでしょうか。
お忙しい中ご対応いただき、ありがとうございます。
敬具
eBayカスタマーサポートからの返信をまとめると
- 商品が試着されており、元の状態ではない場合は、一部返金対応(最大50%)が可能
※但し、セラーレベルが「Standard」かつ「30日無料返品ポリシー」が設定されている場合に限る - 1度目の商品発送送料は自己負担
- 返送送料は自身で設定したリターンポリシーに基づく(今回はセラー負担に設定していた)

試着していてもしていなくても返送送料はセラー負担になるようです。
タイトルにサイズが記載しているのにも関わらず、サイズが合わないという返品理由は正直落ち込みました笑
結果、「リターンリクエストを承諾し全額返金、商品は返送してもらわない」対応をしました。
低価格帯の商品は送料の方が高くかかり、利益が削られてしまうので
損益を考えながら対応を考えた方が良さそうです。
また、悩みの種になり疲弊してしまうのであれば、気が楽な「全額返金、返品なし」が一番楽だなと感じました。
よくある質問(FAQ)
返品リクエストを放置するとどうなる?
eBayが介入して強制返金される可能性があり、アカウントの評価に悪影響が出ます。
バイヤーに非があっても返品しないといけない?
原則としてリターンポリシーに従います。ご自身のリターンポリシーを一度確認してみましょう。
不当な返品の場合はebayに一度問い合わせを行なってみるのが良いでしょう。
評価はどうなる?
適切な対応を行えば、ネガティブフィードバックに受けた場合はeBayにその評価の削除を依頼することが可能です。
もしポリシーを無視し返品を拒否した場合は、ネガティブフィードバックを取り消すことは難しくなります。
まとめ:返品対応もeBay販売の一部
eBayで返品リクエストが来ると最初は不安ですが、
ルールを理解して淡々と対応すれば大きな問題にはなりません。
むしろ、誠実な対応をすることで信頼やリピートにもつながります。
この記事が、eBay初心者のあなたの不安を解消する一助になれば嬉しいです。